PJ: 渡辺 直子
「名誉毀損事件」に係る「虚偽告訴事件」=捜査は終結したのか。
2012年01月26日 20:47 JST
大坪弘道部長が、神戸地検特別刑事部時代に捜査した「名誉毀損事件」と「誰かが殺した事件」は、捜査が終結している。(撮影:渡辺直子) 
【PJニュース 2012年1月26日】元阪神タイガースの投手・スカウトだった故・渡辺省三の死亡事件、通称「誰かが殺した事件」をめぐり、西宮市の出版社「鹿砦社」が発行した本(著者・記者)やわたしが運営するホームページに、元球団職員の名誉を毀損する内容を書かれたとして2003年2月、元球団職員が名誉毀損罪で、わたしと出版社社長を刑事告訴した。これを受けて2005年5月、名誉毀損事件捜査が開始された。捜査を指揮したのは、郵便不正事件に絡む証拠品改ざん問題で、現在、犯人隠避の罪に問われている大坪弘道部長である。
当時の神戸地検の説明によると、元球団職員が、わたしを名誉毀損罪で刑事告訴した事実は、元球団職員に虚偽告訴罪の容疑がかかるとの説明だった。虚偽告訴罪(刑法172条)とは、「人に刑事又は懲戒の処分を受けさせる目的で、虚偽の告訴、告発その他の申告をした者は、3月以上10年以下の懲役に処する」とされている。
神戸地検特別刑事部は、2005年5月6日に、阪神球団事務所に出向き、総務部長から任意で提出された証拠物を押収。その事実を記録に残すために「領置調書」を作成している。さらに、5月13日に総務部長を神戸地検に呼び、阪神球団事務所から押収した証拠物を示したうえ、事情を聞いている。
この事件は、「名誉毀損事件」と通称「誰かが殺した事件」と「虚偽告訴事件」の3つの調べを同時期に行われた。そのために、どの事件が終結し、どの事件が終結していないのかが、分かりにくい。
「名誉毀損事件」は、2007年7月に、証拠品の返還を示す「本還付通知書」に、「事件が済んで必要がなくなりましたので、適当に処分して差し支えありません」と記されていたことで、このころ事件が終結したことがわかった。
「誰かが殺した事件」は、2008年11月に私が、神戸地検特別刑事部に、再々捜査の進展状況を聞いたところ、「その後、特に新たな動きはありません」との説明だった。この事件は、このころ、事実上、捜査は終結したようである。
「虚偽告訴事件」は、どうなっているのか。終結したのだろうか。捜査の状況を知るためには、この事件絡みで証拠品を押収された阪神球団に対して、任意提出した証拠品は、返還されたのか。返還されたのであれば、それはいつなのか。「本還付通知書」が神戸地検から送付されているか、調べてみる必要があると考えた。
2011年11月21日、私は、株式会社阪神タイガースの専務取締役の沼沢正二氏に上記3点についての質問状を送り、回答を求めた。
2011年12月17日に、沼沢正二氏から文書で届いた回答によると、「『領置調書』記載の物品、「ダンボール箱」とも、探しあたりませんでした。『本還付通知書』についても探しあたりませんでした」というものだった。
証拠品が返還されず、「本還付通知書」も届いていないということが真実であれば、虚偽告訴罪の捜査は継続されていることになる。【了】
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